Memorial Clover Chapter5
(注意:今回の話の中には獣八禁要素が出てきます。)

☆ ☆ ☆

部屋に戻ってもやる事も思いつかなかった私はマクロ君の部屋へ行く事にした。
この間の一件で私にの中で何かが変化している。
それを確かめる意味で行くんだ。
これが発情期なのかどうかはわからないんだけど・・・。
マクロ君に会えばきっと分かる。
そう思って、私は部屋を出た。



どう切り出そうか、他に何を話そうか。
そうやって考えているうちにマクロ君の部屋の前まで来ていた。
全く、こんな時だけいつもより時間が早く感じちゃうんだよね。


「ピーンポーン」
いつもの音が部屋中に鳴り響く。
しかし部屋からは誰も出てこない。


「マクロ君いないのかな?」


もう一度呼び鈴を鳴らす。
これも反応なし。


「いないのか・・・あれ?カギが空いてる?」


私がドアノブに手をかけて手前に引くとドアは簡単に開いた。
ちょっとためらったけど、とりあえず入ってみる。


「マクロ君ー?」


私は玄関先で声を出してマクロ君呼んでみた。
やっぱり反応は返ってこない。
何か嫌な予感がする・・・。


「上がるねー・・・!マクロ君!?」


部屋に上がってすぐ、ベットの上で苦しんでいるマクロ君を見つけた。
その後はもう気が動転してて何をしたかほとんど覚えてない。
ただ先生を呼んできてそして状態を見てもらって。
診察が終わって先生が用事で戻ると言った時、私がマクロ君をみてますって言ったのは覚えてる。
私はマクロ君の側にいてあげたい。
ふと気が付いた時、目からは涙が流れていた。


「あれ?おかしいな・・・。」


なかなか涙は止まってくれない。
もしこのままマクロ君が目を覚まさなかったら・・・。
そう思うだけで涙はもっと流れを早くする。


「・・・マクロ君、目を覚まして。」
「・・・ミーナ?」


その声に私はハッとしてマクロ君を見る。


「マクロ君・・・起きたんだよね?」


そんな当たり前な事しか私は言えなかった。


「私、ポリシア先生を呼んでくる。」


そう言って私はポリシア先生を呼びに行ったんだ。
ホントは泣いてた私の顔を見てほしくなかったから。
でもよかった・・・マクロ君が目を覚ましてくれて。
聞きたいことはまた今度にしよう。

☆ ☆ ☆



翌日、僕は何事も無かったかの様に眠りから覚めた。
倒れた事が嘘みたいにとっても調子がいいんだ。


「昨日はみんなに迷惑かけちゃったかな・・・。」


そう思いながらベット横のカーテンを開けた。
眩しい光りが僕の体の交感神経を刺激する。


「今日もいい一日でありますように。」


誰に言うでもなく、僕はそう呟いた。



起きてからしばらくすると、昨日言ってた通りスカイとミーナが僕を迎えに来てくれた。
口々に大丈夫って聞いてきたからちょっとうっとうしいなあって思ったね。
他としては・・・ニョロが結構取り乱してたらしい。
僕の事でそんなに慌てなくてもいいのになぁ。

 


まぁそんな事はさておいて。
僕が倒れてから既に2週間経っているがけど体に変化は何も無い。
やっぱりただの風邪だったみたいだ。


流石に2週間も経つと寮の生活にも学校の授業にもだいぶ慣れた。
まだ移動の時はちょっと戸惑ったりもするけどね。

 


そんなある日。


僕とレットとニョロは3人で屋上に来ていた。
特に来る予定は無かったんだけど・・・まぁ久しぶりに3人で話するのもいっか。
何て事を考えていたら、


「なぁ?マクロってまだ繁殖期来てなかったりするのか?」


いきなり変な質問がレットから飛び出してきた。
僕は一瞬、レットが何を言ってるか分からなかった。


「繁殖期・・・ある時期になるともの凄く興奮するって言われてるアレの事?」
「そうそれ。見た所マクロは今まで来たって顔はしてないな。」


ニヤニヤと意地の悪そうな笑顔を見せてレットは言う。
何かその顔イヤだなぁ。


確かに繁殖期ってものが来た覚えはない。
だって相手もいなかったし、する必要もなかったしね。
知識としては一応学校で習うからあるけど・・・。
別にそれがどうしたの?って感じだったから。


「また顔で僕の事を見る・・・でも確かに繁殖期って言うのは来てないかも。」


そう言って僕はニョロの顔色を伺う。
ニョロは既に来た事があるらしく、興味津々って顔で僕を見ている。


「そ・こ・で・だ。ショタっ子のマクロにはコレを貸してやろう。」


そう言ってレットは所持していたカバンの中から数冊本を取りだして僕に見せてきた。


「メイド全集・・意外と知らない女性の欲求・・SEXY天国・・・何コレ?」


本のタイトルを僕は声に出して読んでみる。
どれもこれも何か官能的な絵が表紙を飾っていた。


「ん?これはいわゆるエロ本って奴だ。お前も噂とか書店とかで見た事あるだろ?」


そう言われてみれば確かにそうだ。
書店とかで[18歳以下の方のご購入は禁止されています]何てのが書いてあるのを覚えている。
しかし、こうやって実際に物を手にとって見るのは初めての事だ。


「それで一回オナニーしてみな。一回やるだけでかなりハマるからさ。」


オナニーって言葉を聞いて僕は赤面してしまった。
何でレットはそんな恥ずかしい言葉をサラッと言えるんだろう・・・。


「・・・その、絶対やらなきゃダメ?」


やってみたいとは思ったけど、こうやって他人に催促されてやるのもやだなぁ。


「別にやらなくてもいいけど、ま、気が向いたらって事で。
 あ、その本は返さなくていいから。俺にはもう別の奴があるし。」


そう言ってレットはカバンをバシバシ叩いた。
隣で見ているニョロもだいぶ興味があるらしい。


「なぁレット。俺にも何冊か貸してくれないか?最近同じので飽きちゃってるんだよ。」


何て言ってるって事はニョロもだいぶやってるんだなぁ。
そうしてニョロも何冊かレットから本を借りていた。


「それじゃそのうちどうだったか聞いてやるから、楽しみにしてるぜ。」
そう言い残すとレットはそそくさと屋上から校舎へと帰っていった。

 



〜その夜〜



「レットから借りた本・・・ちょっと読んでみようかな。」


僕が最初に選んだのはメイド全集って本。
中にはメイド服と呼ばれている服を纏った女の子が、


[お帰りなさいませ、ご主人様。]


何て言ってる所とかが載っていた。


そしてご主人と呼ばれている男の人は必ずその女の子とセックスをしている。
荒々しく乱暴にしたり、時には優しく愛撫を重ねたりと。
見てるだけでこっちが赤面してくる内容が多かった。



次に選んだのが意外と知らない女性の欲求って本。
こっちでは男の子が全然出てなくて女の子ばっかりがでている。
自虐、慰め、潮吹き・・・何て言葉がいっぱい載っていた。


「うわ・・・何かすごい・・・。」
その描写にかなり僕は興奮したらしい。
ページをめくるスピードがだいぶ速くなっていた。



最後にSEXY天国って本を選んで読み始める。
内容的には2冊とほとんど変わらない。
しかし、ある一ページで僕の手が止まった。


「オナニーの仕方・・・?」


思わず、僕は書いてある言葉を口走る。
そこには大まかな自虐のやり方が書いてあった。


うたい文句は[一度やったらやめられない。とっても気持ちのイイ物]。
何故か僕はそんな言葉に引かれた。


「・・・よし。どんな物か試してみよう。」


僕はそう決意して、部屋のカギをしめてベットへと向かう。
そして枕を壁に当てて背もたれを作り、そこに腰と背中を沈める。


その時、股の辺りに何か違和感を感じた。
ムズムズしてちょっと歯がゆい感じ。


「あれ・・・?もしかして勃起してる?」


僕は手を股に当てて自分のチンチンを触ってみる。
・・・何かいつもより硬い。
これがオナニー前の勃起って奴なのかな?


「汚れちゃったら・・・やっぱりイヤだよね。」


そう言いながら僕は着ていた服を全部脱いでその辺に投げ捨てた。
自分の裸を改めて見直す。
いつもお風呂に入ってるから見慣れてるはずなのに、
今日に限って体は自分の物ではないような気がした。
まだ剥けきらないチンチンの先からはピンク色が少しだけ顔を覗かせていた。


「えっと、次は手をチンチンに持っていってそれを上下に扱く・・・。」


本に書いてある通り、僕はチンチンを握って上下に動かしてみる。
ジワジワと何かが体中を通り抜けていく感じ。


「んぁ・・・あぅ・・・。」


普段の僕では絶対に出さないような声が部屋中に響く。
こんな声を出してる自分が・・・ちょっと恥ずかしい。
最初は力加減が上手く行かずちっとも気持ちよく無かったが、
慣れてきたのかだいぶ感じるようになってきた。


「ぅ・・・・んぁっ・・・やぁ・・・。」


段々と気持ちが高ぶっていくのがよくわかる。
既に僕のチンチンからはクチュクチュと音がしていた。
本によるとコレが先走りとかガマン汁っていう奴らしい。


「んぁぁぁんっ・・・ふぁっ・・・やんっ!」


快楽という波が何度も何度も僕を襲ってくる。
しかも襲ってくる度に強さを増してきているみたいだ。


「はぅぅんっ・・・きゃぅ・・・ふぁっ・・・。」


もう自分でも押さえが効かない。
チンチンを握る力も、上下に扱く力も強くなっていった。
ただ本に書いてある通り、気に入ったページを見てそのシーンを想像する。
それだけで強い快楽の波は更に強くなっていった。


「うぁん・・・も・・・もう出ちゃう・・・・。」


僕は残った理性で周りを見渡してティッシュを探す。
しかし精射感はそれを待ってくれるほど甘くはなかった。


「ぁぁ・・・やぁ・もう・・・・ダメっ!」


ビュクッ・・ドクッ・・・ドックン。


チンチンから激しい音と共に勢いよく精液が飛び出す。
初めて外へでた精液は体を汚しただけでは飽きたらず、僕の顔や髪の毛にまで飛んできた。


「うぇ・・・苦いよぉ・・・。」


放心しきった状態で僕は口に入ってきた精液を飲んでしまった。
とっても苦くてとてもじゃないけど飲めない。
出し終わったのと同時に、よく分からない罪悪感が僕を襲う。
しかしそれを上回っている快感。
精液を出したせいか僕のチンチンは既にしぼんで元の大きさに戻っている。
その割れ目からは未だに残っている精液がたれてきていた。


「ハァ・・・これがオナニー・・・か。」


僕は起きあがってそのまま浴室へ向かう。
体と顔に付いた精液をまずは洗い落とさなきゃ話にならない。
洗顔料と石鹸をよーく泡立てて、僕は体と顔を洗った。


・・・ニョロやレットがやりたくなる理由が分かったよ。
出した時がすっごく気持ちよくて最高な気分だった。
きっとレット達もこれを感じたからずっと続けてるんだね。
とりあえず、精液をシャワーで洗い流して僕は寝る事にした。

 



「僕ね・・・昨日やってみたよ。」


オナニーをした次の日、僕は昨日やった事をニョロとレットに話した。
その話を聞いてレットはやったな!って顔してたし、ニョロはそうかそうかって言ってる感じ。
二人とも何故か僕がオナニーした事がうれしいらしい。


「これでマクロにも繁殖期が来るようになるな。
 しかし驚いたぜ。その年でまだ一度もオナニーした事がなかったなんてな。」


ケラケラとレットは僕をみて笑った。


・・・いいじゃんか。
そーいうのが来るのは人それぞれだしね。


あ、後で聞いた話なんだけど。
繁殖期とか発情期っていうのはその前に必ずオナニーをしなきゃいけないらしい。
そうする事で子どもを残す準備が整うんだって。


そんな事情はどうでもいいけど・・・あれはもうやめられないかもね。
昼下がりの午後、僕はまた新たに大人へとなった様な気がした。

 


人は日々学び・・・そして成長していく。

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